ケース 5

主要自社品の欧州で製品価値を分析したところ価値が低いことが分かった。欧州参入は諦めるべきか?

製薬会社Eのグローバルマーケティングチームは外部のリサーチ会社を使って自社品の欧州での製品価値を分析した。作業には既存の想定製品プロファイルが使われ、インターネットで調査が行われた。その結果、これらの製品は保険償還を得ることが難しく、事業性が低いということが報告された。しかし、製薬会社Eの幹部はこの結果に疑問を持ち、欧州の現地スタッフに更にきめの細かい調査をするように指示した。現地に詳しいコンサルタントが雇われ、保険者、オピニオンの医師、高処方医と数回の懇談会が欧州の各国で行われた。結果として、製品のポジショニングに大きな改善機会があり、またそれをサポートするデータを得ることができれば、十分な市場性があることが判った。この結果はフェーズ3の設計に生かされ、良いデータが得られた。製薬会社Eにはこの製品を高額で導入したいという依頼がきている。